ジリジリと照りつける太陽の日差し、うだるような蒸し暑さ…。
これからの暑さは、熱中症のリスクが高まります。
熱中症は、初期症状を見逃すと命に関わる危険な状態に陥る可能性もある病気です。
「あれ？なんだか頭が痛いな…」
その頭痛、もしかしたら熱中症のサインかもしれません。
今回は、熱中症の初期症状である「頭痛」に焦点を当て、
その原因や対処法、頭痛対策について解説します。
なぜ熱中症で頭痛が起こるの？
私たちの体は、汗をかくことで体温を調節しています。
しかし、高温多湿の環境下で長時間過ごしたり、激しい運動をしたりすると、
大量の汗をかき、体内の水分や塩分が失われてしまいます。
この状態が続くと、体温調節機能がうまく働かなくなり、体温が上昇し続けます。
すると、脳を守るために、脳の血管が拡張し始めます。
脳の血管が拡張すると、周囲の神経を圧迫したり、
刺激したりするため、頭痛を引き起こすと考えられています。
また、脱水症状によって血液の濃度が濃くなり、
血流が悪くなることも、頭痛の原因の一つです。
熱中症の頭痛は、ズキズキ、ガンガンといった痛み方だけでなく、
頭が重く感じたり、締め付けられるような感覚を伴うこともあります。
もし、このような頭痛を感じたら、熱中症のサインかもしれません。
涼しい場所に移動し、水分補給を行い、安静にするなどの対処が必要です。
熱中症の頭痛、こんな症状に注意！
夏の暑い日に、外で長時間いたり、激しい運動をすると、
体の中の水分や塩分が減って、体温調節がうまくいかなくなります。
これが熱中症です。
熱中症になると、頭痛がすることがあるのですが、
ズキズキしたり、頭が締め付けられるみたいに痛むだけではありません。
頭が重く感じたり、ぼーっとしたりすることもあります。
それだけじゃなく、吐き気や、 目が回ったり、
体がだるくて何もやる気が起きない…なんてことも。
もし、暑い日にこんな症状が出たら、
「もしかして熱中症かも？」って疑ってみてくださいね。
熱中症の頭痛は、いつもの片頭痛と勘違いしやすいので要注意です。
これからの暑い時期の頭痛は熱中症の初期症状を
疑ってもよいと思います。
頭痛を感じたら、すぐにできる対処法とは？
エアコンの効いた室内や、風通しの良い日陰など、
少しでも涼しい場所を探してくださいね。
次に、衣服を緩めましょう。
ベルトやネクタイ、きつい下着などは、
身体を締め付けて、体温を下げるのを邪魔してしまいます。
できるだけ楽な服装に着替えて、 身体をリラックスさせてあげることが大切です。
水分補給も忘れずに行いましょう。
水やスポーツドリンクを少しずつ、
こまめに飲むのがポイントです。
一気にたくさん飲むと、 かえって体に負担をかけてしまうので注意してくださいね。
そして、濡れタオルや保冷剤などを使って、
首筋や脇の下、足の付け根などを冷やしましょう。
これらの場所は、太い血管が皮膚の近くを通っているため、
効率よく体温を下げることができます。
熱中症の症状を感じたら病院、救急車を呼ぶことも重要です
熱中症かな？と感じた時に、
自分でできることはいろいろありますが、無理は禁物です！
もし、「あれ？おかしいな」と思ったら、
すぐに救急車、病院に相談してください。
特に、
- 意識がぼんやりする
- 吐き気がする
- 立っていられないほどふらふらする
- とても暑いのに汗が出ない
こんな時は、迷わず救急車を呼びましょう。
熱中症は、放っておくと命に関わることもある恐ろしい病気です。
だから、少しでも「おかしいな」と感じたら、
我慢せずに病院や救急車を頼ってくださいね。
