「電話で聞いた内容を忘れてしまった…」など、物忘れに悩むことはありませんか?
仕事中の物忘れは、周囲のスタッフに伝えるべき約束を伝え忘れたり、作業が途切れ途切れになり、スムーズに進まなくなったり、コミュニケーションが上手くいかないことがあります。
特に電話対応中に伝えるべき大切なことを忘れてしまうと、頭が真っ白になり、不安になったり、自信を失ってしまう事もあります。
まずは、なぜ物忘れが頻繁に起こるのか、物忘れの原因を知ることが大切です。
原因がわかれば、解決のヒントがきっと見つかります。
- 物忘れの原因
- 仕事を辞める前に物忘れの原因について調べる
- 物忘れ自己チェックリスト
- 病院に相談するタイミング
仕事中の物忘れが増える原因とは?
物忘れはいろいろな原因があります。
加齢による脳の老化が一般的ですが、交通事故などによる頭のケガが原因になることもあります。頭のケガの場合は、医師による正しい診断と治療が必要です。
また、ストレスや睡眠不足で、自律神経やホルモンバランスが乱れ、記憶力低下につながることもあります。この場合は、十分な睡眠時間の確保やストレス解消法を見つけることで改善が期待できます。
他にも、くも膜下出血など脳血管障害の後遺症や認知症などの病気が原因の場合もあります。早期発見・早期治療が重要ですので、症状が気になる場合は医師へのご相談をお勧めします。
今では、スマホやネットの普及により、若年層で、光に刺激による障害や栄養不足も物忘れの原因となることがあります。さらに、脳疲労による一時的な認知機能の低下も物忘れを考える可能性があります。 適度な休憩を取り入れることで、脳の疲労を軽減できます。
このように「物忘れ」ついでに、一般的な認知症だけではなくたくさんの原因が潜んでいることをまずは理解することが大切です。症状の改善や進行の予防が可能です。
物忘れが仕事に与える影響とは?
物忘れは、仕事の効率やコミュニケーションに大きな影響を与えることがあります。
例えば、会議で話した内容を忘れてしまったり、伝えるべき重要な情報をスタッフに伝え忘れることで、業務が滞る原因になります。また、電話対応中に聞いた内容を思い出せず、クライアントとの信頼関係に悪影響を及ぼすことも考えられます。
小さなことでも物忘れが続くと、信頼関係にも影響を与えます。
不安や自信を失ってしまうこともあります。
このような心理的負担はストレスを増幅させ、さらに物忘れを悪化させる悪循環に陥る可能性があります。
特に責任感が強い方ほど、このような影響を受けやすい傾向があります。
仕事中の物忘れは、一時的なストレスや疲労が原因の場合もあれば、高次脳機能障害や認知症などの病気が背景にあるケースもあります。早期に原因を特定し、適切な対策を講じることで、仕事への影響を最小限に抑えることができます。
仕事中に物忘れが起こったとき、まずは試してみるべき自己チェック方法
仕事中に物忘れが増えたと感じたときは、まず自己チェックを行い、原因を把握することが大切です。
自己チェックをすることで、単なる疲労やストレスによる一時的なものなのか、それとも病気の可能性があるのかを見極める手助けになります。
まず、最近の生活習慣を振り返りましょう。
睡眠不足や過度なストレス、スマホの長時間使用などがないか確認してください。
また、「同じミスを繰り返していないか」「電話対応や会議で聞いた内容をすぐに忘れていないか」「簡単な作業に集中できないことが増えていないか」など、日常業務での具体的な状況もチェックポイントです。
さらに、物忘れの頻度や程度も重要です。
「昨日の昼食を思い出せるか」「約束した内容を覚えているか」といった簡単な記憶テストを試してみると、自分の記憶力の状態がわかります。
もし物忘れが頻繁で日常生活や仕事に支障をきたしている場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。
自己チェックはあくまで目安ですが、早期発見・早期対応が症状改善につながります。
物忘れが起こった時の自己チェックリスト
以下の項目をチェックして、物忘れの原因や状態を確認してみましょう。当てはまる項目が多い場合は、早めに対策を検討してください。
- 今日、何月何日、何曜日か分からないことがある。
- 今の時間を知りたい願望が強くなってきた。
- 時間に対する執着が強くなってきた。
- 最近、睡眠不足や疲労感を感じることが多い。
- ストレスが溜まっていると感じることがある。
- 同じミスを繰り返すことが増えた。
- 電話対応や会議で聞いた内容をすぐに忘れることがある。
- 簡単な作業に集中できないことが多くなった。
- 昨日食べた昼食や最近の出来事を思い出せないことがある。
- 家族や同僚から「物忘れが増えた」と指摘されたことがある。
- スマホやネットを継続して1時間以上やっている。
- 何かを取りに行って、その目的を忘れることが増えた。
- 約束の日時や内容を頻繁に忘れてしまう。
結果の目安
- 1~3個当てはまる場合:軽度の物忘れの可能性があります。生活習慣を見直し、睡眠時間を増やすことで改善する可能性があります。
- 4~6個当てはまる場合:ストレスやスマホ疲労、脳疲労の影響が考えられます。一度生活習慣を振り返り、改善策を考えてみましょう。
- 7個以上当てはまる場合:高次脳機能障害や認知症などの病気も疑われますので、早めに医師に相談することをおすすめします。
このチェックリストはあくまで目安です。気になる症状が続く場合は専門医への相談をご検討ください。
加齢による物忘れと病的な物忘れの違い
物忘れの特徴 | 病的な物忘れの特徴 |
忘れても、思い出せる | 物忘れの自覚がない |
忘れたことを理解している、自分で気付くことができる | 同じことを何度も質問する |
仕事や家事など、日々の生活に大きな問題はない | 記憶力だけでなく、簡単な足し算、引き算の計算ができない |
加齢による物忘れと病的な物忘れでは、大きな違いがあります。
例えば、加齢による物忘れの場合、「昨日の夕食のおかずは何だったかな?」と忘れても、ほんの一言の言葉、ヒントがあれば「そういえば、カレーだった!」と思い出すことができます。
しかし、病気的な物忘れの場合は、「夕食を食べたことそのもの」を忘れてしまい、ヒントをもらっても思い出せません。また、何度も同じ質問をしてしまい、同じことを忘れてしまうクセがあります。
年齢による物忘れは、年齢とともにゆっくりと進み、日常生活に大きな問題はありません。
病的な物忘れは、急に、一気に物忘れが起こる傾向があります。
このような違いがあるため、物忘れの症状が気になる場合は、一度専門医に相談することをお勧めします。早期発見・早期治療が大切です。
ストレスや疲労、スマホの影響による物忘れ
仕事でのストレスや疲労が続くと、次のような物忘れが起きやすくなります
「あれ?今日の会議は何時だっけ?」と今日の予定を忘れる
「お客様から言われた内容を思い出せない…」短期記憶が消える
「確か、契約書を出すのは明日が締め切りだったはず…」と重要な約束の日を忘れる
特に真面目で帳面な人、責任感が強い人ほど、強いストレスを感じやすい、このような物忘れが起こりやすい傾向があります。
また、スマートフォンの長時間使用も注意です。
画面からの強い光刺激で脳が疲れ、記憶力や集中力が低下します。
特に就寝前のスマホ使用は、睡眠の質を下げ、記憶力に悪影響を与えます。
ストレスや疲労、スマホの影響で一時的に物忘れになったときの対処法
一時的な物忘れの症状は、休養を十分に取ったり、スマホやパソコンに向かう時間を減らすことで改善が期待できます。
ストレスや疲労、スマホの長時間使用は、一時的な物忘れを引き起こす原因となります。
「今日は何日だったかな?今何時?」
物忘れが起き始めたら、まずは生活習慣を見直し、脳を休ませることが重要です。
十分な睡眠を確保し、食事では脳に良いとされる栄養素(ビタミンB群やDHAなど)を意識的に摂取しましょう。
また、スマホの使用時間を減らし、特に就寝前の利用を控えることで、睡眠の質が向上し記憶力の改善が期待できます。これらの対策を取り入れることで、一時的な物忘れは改善できます。ぜひ試してみてください!
物忘れがひどいときに病院に行くタイミングとは?
物忘れがひどくなり、気になりだしたら、まずは病院に行って、医師に相談してみましょう。
「年齢のせいかな」「仕事で疲れているだけかも」と思って放っておくと、症状が悪くなってしまうことがあります。
物忘れには意外に隠れた病気が潜んでいることが多いのです。
仕事で同じミスを繰り返したり、家族から「最近物忘れが多いわよ」と言われたりしたら、要注意です。
これが第一のチェックポイントになります。
物忘れの症状は、本人には気づきにくいものです。
物忘れの進行度合いは見た目、外見からはわかりにくいです。
日常生活や仕事で困ることが増えても、つい「疲れているだけ」と思い込んでしまいがちです。
でも、物忘れがひどくなったからって、一人で悩まないでください。物忘れの中に病気が潜んでいる場合もあります。物忘れで悩み始めたら、まずは病院に行ってください。 なぜ物忘れが起きているのか、その原因を徹底的に検査して調べてください。
原因が分かれば、症状に合った治療法を始めることができます。
仕事中の物忘れが高次脳機能障害かもしれないサイン
仕事中の物忘れが頻繁に起こる場合、高次脳機能障害の可能性があります。同じミスを繰り返す、電話対応が苦手になる、簡単な作業に集中できないなどの症状が見られたら、一度専門医に相談しましょう。
これって高次脳機能障害かも?
物忘れが気になり始めた方、以下のような症状はありませんか?
- 仕事中に電話の内容を忘れてしまう
- 電話で話せなくなった、電話で話すのが苦手になった
- 同じミスを何度も繰り返してしまう
- 簡単な作業でも集中できない
- 以前できていた仕事がうまくできなくなった
- 感情のコントロールが真面目になった
脳梗塞やくも膜下出血、頭のケガをした経験がある方で、これらの症状が複数当てはまり、日常生活や仕事に出始めている場合は、高次脳機能障害の可能性があります。
高次脳機能障害は、交通事故による頭のケガや脳卒中などが原因で起こっています。
特に、突然物忘れがあったり、仕事の能力が低下したりする場合は要注意です。
また、周囲の人から「最近物忘れがあまりない?」と指摘されることも、気づきのきっかけとなります。
高次脳機能障害の症状と特徴
高次脳機能障害の主な症状 | 高次脳機能障害の症状の内容 |
脳疲労(神経疲労) | 体が疲れやすく、集中力が続かない |
記憶障害 | 新しいことを覚えられない 同じことを何度も質問する 約束を忘れてしまう |
注意障害 | 集中力が続かない 1つのことに集中すると他のことができなくなる 一度に2つ以上のことができない |
感情障害(人格情動障害) | 感情をコントロールすることが難しい 急にイライラ、怒り出す 無表情 |
社会的行動障害 | 我慢ができない お金の管理ができない 1人で行動できなくなる 急にこだわりが強くなる 急にやる気を失う |
半空間無視 | 物を認識できない 目の前に「ある」のに認識できない 地図が読めない、わからない、方向認識ができない |
失語症 | 言葉が出てこない 相手の話が理解できない |
失認症 | 物が何かわからない、判別できない 人の顔が認識できない |
失行症 | 日常的な生活動作がスムーズにできない |
急に性格が変わった‥ これって脳の病気?
「あのひと、急に性格が変わった」と感じた場合は、高次脳機能障害かもしれません。
高次脳機能障害には様々な症状がありますが、中でも代表的な4つの症状をご紹介します。
怒りっぽくなった・感情が推し量れない – 社会行動障害
感情がコントロールできずに衝動的に怒ってしまう・相手の気持ちが推し量れない・コミュニケーションが上手く取れなくなる etc..
社会行動障害は、怒りが抑えられないため衝動的に家族に暴力を振るってしまったり、勢いで仕事を辞めてしまったりなどコミュニケーション上の問題が多くなる症状が見られます。
集中力が無くなった – 注意障害
周囲の音などの刺激が気になってしまう・ぼんやりしてしまう・作業中にミスが多くなる etc..
注意障害は、高次脳機能障害の他の症状と比べて頻発しやすいと言われており、症状の種類が幅広く自覚しにくいという特徴があります。
注意力散漫になることで精神的疲労や感情にまで影響するため、「どうしても集中できなくて疲れてしまう」という場合は注意障害の可能性を考えてみましょう。
話したいのに言葉が出てこない – 失語障害
相手の話していることが理解できない・話したいのに言葉が出てこない・文字が書けない・読めない etc..
失語障害には、言葉が出てこない症状以外にも「会話は聞こえているのに、意味が理解できない」「文字が書けない・読めない」といった症状もあります。
計画的な行動ができない – 遂行機能障害
2つ以上のことを同時にできない・すぐに行動を開始することができない・受け身になってしまう・客観的に自分を見られない etc..
遂行機能障害では、物事を順序立てて実行することが難しくなるため仕事や家事など段取りが悪くなります。
(洗濯をしながら掃除ができない、買い物で2つの商品の比較ができないなど)
まとめ
物忘れには様々な原因があります。
加齢による自然な物忘れ、ストレスや疲労による一時的な物忘れ、脳梗塞などの病気、物忘れの原因は人それぞれです。
物忘れでも、以下のような症状がある場合は、早めに病院を受診することをお勧めいたします。
- 仕事中の物忘れが急に増えた
- 同じミスを何度も繰り返した
- 電話対応が急に苦手になった
- 家族や仕事の仲間から物忘れを指摘される
単なる物忘れだから大丈夫と考えず、物忘れの度合いがひどくなった時は、医師にご相談ください。
かかりつけ医に相談するところから始めても大丈夫です。
早期発見・早期治療により、多くの場合で症状の改善が期待できます。
物忘れは誰にでも一時的に症状がありますが、仕事や日常生活に出始めたら、それは病院に行くサインかもしれません。
これからも仕事を続けていくためにも、早めに物忘れの原因を確かめてくださいね!
メッセージ
挨拶
僕自身、高次脳機能障害を経験し、その苦しみと向き合ってきました。
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あなたが自分らしい人生を取り戻せるよう、全力でサポートいたします。
こうちゃん整体院 吉本幸司
高次脳機能障害の体験談・回復事例
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